桂田宗慶のイタリア裏パーツ事情(第3回)

今回も昨年同様ショーに行く前にオランダの避暑地デンハーグへ行くことにした。
例年KLMオランダ航空を使うのだが、満席でとれなかったのでフランス経由で行くエールフランスを使うことにした。
機内で斜め後ろの酔っ払いのオッサンがあまりにうるさいので口論になってしまった。そのおかげで、スチュワデースにイエロカードを提示されてしまった。 フランスに着くと乗り継ぎで偶然ドカティジャパンのディーラーツアーと遭遇してしまった。バツが悪い。
今回の旅行は本当についていない。 気を取り直してオランダに飛んだ!

オランダに着き、デンハーグまでの道のりを夜間レンタカーで飛ばしたが全然場所がわからない。やはり、地図ももたずにカンだけで1年前の海外の場所に行くのは無謀だったようだ。その辺にいる人間にかたっぱしから聞いて、通常40分の道のりを2時間かけて到着。準備不足もさることながら先の行程が思いやられる。
ホテルに到着。いつもながら夜ホテルの窓から見える海辺の景色は日本のモノとは一線を画す。

翌日、あわてていたこともあるが、大きなミスをしている事に気付く。自分は半袖、半パンなのに回りのほとんどが皮ジャンで秋の装いなのだ。実際、外に出てみると寒い。去年、海辺で夏の終わりを楽しんだのとはまったく様子が違う。この旅はすべてにおいて準備不足のようだ。

長袖は今回仕事用のスーツしか用意していないのだ。しかたなくホテルでゴロゴロし、つかの間の休日を楽しんだ。その後オランダで最後の夜、アムステルダム名物の牡蠣を食べようとレストランに向かった。だがこれが、大事件を引き起こすきっかけとなった。 明日はいよいよイタリアだ! 今日は早く寝てホテルで過ごして、と休んでいると突然の腹痛で目がさめる。

はじめは単なる下痢かなあと思い、お茶などを飲んで横になっていたが10分おきに激痛がおこる。ホテルのロビーに電話する気力もない。朝まで延々とこの状態が続き幾分ましになったが、とてもまだ一人で空港にいく力が残されていない。イタリアへのフライトは夜なので、フロントに連絡してチェックアウトを3時以降にしてもらうようお願いした。それ以外の方策は今まったく思いもつかない。こんな時、家族の有難さと日本の便利さを痛感する。夕方5時になり決断の時がきた。イタリアに行くしかない。。。。
汗をかきながら着替えをし、なんとかタクシーにのり空港に向かう。大分ましだがなんとも言えない激痛が時折襲い、顔が引きつる。空港カウンターでその旨を言い、なんとか優先的に飛行機に乗らせていただき助かった。要するにこの痛み、牡蠣にあたったのだ。はじめての経験だがこの痛みは味わった人しかわからない。

イタリアにつきまた調子が悪くなってきた。一刻もはやくホテルに行きたいので到着ロビーにいる少しやばそうなタクシー運転手の話にのり、いざ出発となった。このタクシー、アウトバーンなみに飛ばす飛ばす。軽く150はでているぞ。あっというまにホテルに到着、まるでバイクなみの感覚だったと振り返る。ホテルにつくなりフロントに電話し医者を呼んでもらった。しばらくするとジャンレノに似たドイツ人が診察にきてくれた。 腹を抑えて予想通りの診断をくだし、処方箋を書いてくれた。
これをイタリアではドラッグストアに持って行き薬をもらうのだ。何も食べていなかったが薬をのみその日は寝た。明日はいよいよショーがはじまるのだ。翌日、腹の違和感は残るものの何とか痛みは消えた。一安心。

ショー当日。いつもながら本場のショーは迫力が違う。本日最初のアポは取引をはじめたばかりのマフラーメーカーセブリングとのミーティングだ。事前に打ち合わせていた待ち合わせ場所に向うが何度さがしても見つからない。本当にこの旅はトラブルが多い。携帯で連絡してみるとレムスのブースにいるから来てくれとのこと。ええ加減にせえよ!なんと社長とおぼしき人は女性でバリバリキャリアウーマン。見た目から迫力がある。

先方の要望はBMW以外のラインナップも取り扱えと命令気味、こちらはBMWだけのラインナップで当分行き様子をみたいと伝える。話は平行線だったが相手が突然きれた。女性特有の思い通りにいかないとヒステリックにあたり散らす、怖い。
だけど、逆に言えばこれほどストレートに感情をだすようなパワーがないとこのようなメーカーのトップにはなれないし、やっていけないのかもしれないと思った。何しろ、怖くてビビッタ。

次にやってきたのはツカノウルバノと言う新取引先だ。
ブースの前でボディペイントの実演をしている。商品とは直接関係ないが雰囲気がぴったりあうブランドだ。これで人を注目させて呼び込むのだろう、イタリアの手法らしい。 他のブースでもストリップに近い演出をやってるところが2、3ある。日本では考えられないし、ありえない。このあたりの感覚は個人的に大好きだ。

ツカノウルバノのマネジャーも女性だ。事前に一度あったことがあるが、思慮深く、行動力がある40歳ぐらいのキャリアウーマンだ。この人の感性があるからできるブランドであり非常にユーニクな商品なので即決で取引をすることにした。
次はいよいよ今回のメインイベント、シャークマフラーとのミーテイングだ。
昨年のドイツインターモトのショー後ですでにメールで接触しており取引ははじまっているがスタッフと会うのははじめてだ。いつもながら、はじめて会うときはやりとりから人物像を想像するのが楽しみだ。

担当のウッズは会ってみると想像とは違い、いつも笑っている一見オッタキーな人物だ。予想では、バリバリビジネスマンかと思っていたのに。。。。こまごまな問題を討論するがいつも思うのがヨーロッパ人と日本人の感覚の差というのか、生活スタイルの差だ。簡単に言うと日本的な細かさや繊細さはまったく理解されない。本当に疲れる。。。具体的に言うと商品の細かな傷など気にするなと言うことだ。なんとか、話はまとまり社長のフェヒター氏が遠くからよく来たと言う事で食事に誘ってくれた。会場から歩いてすぐのレストランだがイタリアはやっぱりうまい。

パスタ、リッゾト、本当にうまかった。完全に食虫毒にかかったのを忘れている。食事をしながら社長のフェヒター氏が会社発展の経緯を語ってくれた。彼は現在42歳で、20代前半に各国を旅しいろんなビジネスを体験し今のマフラービジネスにたどり着いたとの事だ。英語、ドイツ語、イタリア語を操り男前で遊び人風だが芯がある印象だ。タバコも3年前からやめ、今は家族との時間を一番大切にしているそうだ。格好よすぎる。
互いにいろんな話をし、大変親密になれた。多分グラッパというお酒を互いにガンガン飲んだせいもあるだろうが。。。だけど、グラッパ、この酒はいける。
帰りのタクシーの中なんともイタリア的な建物がライトアップされた景色をながめながら今回の旅の終りを感じた。。。。
次回に続く。。。。。

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